TAKE BLOG

堤エステート/堤猛雄のブログです

世界をみる

少し間があきましたが
この秋に旅した北欧の
ノルウェー・スウェーデン・フィンランド
で感じたことを総括してみました。

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お酒の規制が強く、
今回の旅はほとんど飲むことが
できませんでした。

規制とは、まず販売時間が短い。
平日夜間・日祝日は販売されません。

ノルウェーのスーパーにて
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レストランやバーなどでは
飲むことができるそうですが
ホテルのレストランでは飲めませんでした。

そしてとにかく酒税が高く
ビール1杯でも1000円以上もするんです。
そのためノルウェー人は隣国のデンマークに
お酒を求めて買い出しに行くそうです。

私はお酒は普段飲まないので
別に良かったんですが、
お酒飲みの方には厳しい規制ですね。

でも寒い国でもともとはお酒好きな
ノルウェーがなぜこうなったのか?
それは過去に遡ります。

海賊ヴァイキングの頃からお酒を
楽しんでいたノルウェー人。
1500年以降から蒸留酒が伝わり
当初は薬として飲まれていたそうです。

1800年以降は嗜好品としても好まれ
地主は自家生産をしていたため
生産量・消費量は急増。

1800年代半ばには国民のお酒好きは
依存症のレベルにまで悪化し
大きな社会問題になったそうです。

その結果、1917から1927年には
禁酒令が施工されたそうです。
よっぽどひどかったんでしょうね…

1926年には国民投票が行われ
1927年に禁酒令は廃止。
しかしその後も国民の飲み過ぎを防止するため
現行の規制が引き継がれているそうです。

日本だと各種団体の猛抗議により
ここまでの厳しい規制は続かないでしょう。
悪いものは悪いという姿勢がうかがえます。


ノルウェー国土はほぼ日本と同じ面積、
そこに約500万人の人が暮らします。
これは福岡県の人口とほぼ同じです。

都市オスロは近代的ですが
少し離れると荒涼とした大地が広がります。
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これは訪れた3か国に共通していて
まさにコンパクトシティの国づくりです。

フィヨルド観光でも目にしましたが
カヌーやテントを張り、恵まれた自然を楽しむ人々
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ゆったりとした時を楽しむライフスタイル
日本では味わえない時を過ごせました。
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日本に戻り今回の旅で一番印象的だったのは
ノルウェーの深い情景が織りなす
自然ですね。
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私は15年以上前に氷のホテルに
泊まった事があり
今回で2回目のスウェーデンです。
前回はキルナという北部の街
極寒の時期で真っ白な景色のみでした。

氷のホテルはお勧めです。
幻想的な世界を体験してみてください。

今回はストックホルムの街のお洒落な建物と
旧市街の混在した佇まい、市街地の周りには
運河が流れ優雅なひと時を過ごせました。
とってもキレイな都市です。

旧市街地
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運河から見える高級住宅街
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運河沿いには公園
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国全体の人口は約1000万足らず
東京の人口より少ないんです。
都市ストックホルムには賑わいがあり
ここもまたコンパクトシティです。
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スウェーデンは人気の家具メーカー
イケア発祥の国です。
※現在の本社所在地はオランダ


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一世を風靡した携帯電話会社ノキア
フィンランドの大手メーカーです。
その後スマートフォンで出遅れ
そのシェアは低くなりましたが…。

フィンランドは教育水準が高く
女性の労働力化進んでおり
男女の平等化が進んだ国でもあり
とても興味のあった国です。
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旅から帰ると、
新聞等で北欧の記事が目に留まります。
その中でフィンランドの働き方の記事が
考えさせられました。

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また北欧デザインの中心地の
ひとつでもあり、陶磁器・
インテリア・ファッションなどの
世界的メーカーもある国です。
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映画で有名なかもめ食堂
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地下鉄等インフラも整備され
適度に刺激もあり、
またゆっくり訪れてみたいと思います。


そして最後に…
ヨメが今回の旅で購入した
北欧雑貨の数々…。
まぁ、いいんですけどね。
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3か国を訪れて思うことは
税金は高いが福祉国家として
国民に還元されている点
政治家には兼業が認められており
真剣に国民目線の政治が行われていること
議員はセンセイとは呼ばれず
その概念もないこと

日本のような職業政治家ではなく、
政治家は民間の感覚を持った人がやることで
税金を自分のお金として使う意識の高さから
高負担な税金でも満足度が高いのは頷けます。

ただ少ない人口だから出来る点はあります。
スウェーデンも人口が1000万人を超え
国も苦心してるとガイドさんから聞きました。
人口が多くなると国家運営が難しくなるのでしょう。

人口が多くなれば多様性に富み
様々な意見もでてきます。
全ての意見を納得させる国家運営は
不可能です。だからこそ人口というのは
大きなキーワードなんでしょう。

欧州は移民という大きな問題に
直面しています。遠く離れた島国に住む
私たちには分からない肌で感じる危機感
というのあるのではないでしょうか。


それでも子供は国家の宝として、
子育て支援、医療費等福祉の充実、
労働生産性の高さをみれば
やはり北欧は先進国と感じました。

少子高齢化、人口減少の日本も
見習う点は多くありますが、現状を鑑みると
残念ながら無理だと確信しました。
ただ、外に出て分かることが多いのは
改めて感じました。


今、世界は大きく揺れ動いています。
先日のアメリカ大統領選挙の結果もそう。
情報が瞬時に共有され
様々な想いが世界を駆け巡り
人々のフラストレーションの爆発が
原動力となっています。

世界で起きていることは
自分には関係ないこと…、
そう思っている人は多いかもしれません。
しかしそれは間違いです。

世界はつながっています。
そしてそれを体感できるチャンスは
いくらでもあるのです。

日本から出て世界を見よう、
世界は広い!


by takeo_tsutsumi | 2016-11-14 12:55 | 旅の足跡 | Comments(0)

by takeo_tsutsumi