四国八十八ケ所を巡る旅 結願の日
2014年 05月 16日
お遍路の旅8日目
快晴の早朝、
ついに八十八番札所にやってきました。
八十八番霊場:大窪寺
まずは本堂でお参りです
そして大師堂でお参り
八十八ヶ所目の札所は
想像よりずっと静かでした。
最終札所ということで
盛り上がっている雰囲気を
勝手に想像していましたが
淡々とした感じ。
しかしこの当たり前の風景が
いいのだ、そう感じたものです。
納経所で最後のご朱印をいただきます。
納経軸も最後の高野山奥の院を残して
全部埋まりました!
境内を歩いていると原爆の火が
灯っていました。立ち止まってみると
昭和45年8月6日ヒロシマに落とされた
原爆の火を、福岡県星野村の山本さん
という方が叔父さんの形見として郷里に
持ち帰り、大切に灯し続けていたもの
だそうです。
星野村といえば昨年亡くなった親父の
故郷:八女にある村です。
思えば今回の旅は、親父の供養も兼ねて
周っていました。
結願の札所で親父と縁のある八女の地名に
出会い、何だか感慨深いものを感じました。
四国八十八ヶ所はここで終了ですが
最後に和歌山の高野山の奥の院へ
四国遍路:結願のお礼参り巡拝を行います。
ゆっくり八十八ヶ所の想いに
ふけりたい所ですが、今から
約250kmも移動しなくてはいけません!!!
FIATとも今回の旅で
心が通じ合った気がするよ!!!
淡路島を通り四国とはお別れです!!
爆走し続けたお陰でお昼前には
高野山奥の院に到着できました。
私は何度も来ている高野山。
しかしヨメは初めてです。
連休最終日のため、多くの人で
賑わっています。
その中を白衣を着た(大柄の)我らが
ワシワシと一直線に奥の院へ向かいます。
途中、いつもパワーをもらう大木に
ご挨拶です。
やっぱり自然のパワーが一番です。
奥の院に到着し、
弘法大師御廟にお参りします。
ここにくると、弘法大師がいまだ
いらっしゃるような感覚を感じます。
四国の道中、ばちあたりなことも言いましたが…(汗)
お参りを済ませたら
納経帳、納経軸、そして白衣に
ご朱印をいただきます。
ご朱印をしていただいた
おばちゃんには、労いの言葉をいただき
「いい経験をされましたね」と
言われました。ここに来てやっと、
終わったーと感じたものです。
実はここでもいい出会いがありました。
今回、車は有料駐車場に停めたんですが
そこのおじいさんが、私たちが白衣を
着るのをみて、四国遍路のお礼参りだったら、
奥の院だけでなく金剛峯寺にも行かないと、
と教えてくれたのです。
そして奥の院から戻ったら、金剛峯寺近くの
タダで停められる駐車スペースを
教えてあげるから一声かけて!と言われました。
奥の院から戻ると、おじいさんは
いませんでしたが奥さんが私たちのことを
聞いていたようで、おじいさんに
電話してくれました。するとおじいさんは
車で先導してくれて無料で停めれる
スペースまで案内してくれました。
お礼を言うと、笑顔で手を振って
また仕事まで戻っていかれました。
なんだか心が温かくなったものです。
金剛峯寺にもお参りし
納経帳と白衣にご朱印をいただました。
これで今回の四国八十八ヶ所を巡る旅は
無事、終了です!!
納経軸は最初はこうでしたが…
こうなりました!
これは表装をして掛け軸になります。
納経帳や納経軸は、これを集めるのが
目的となり、スタンプラリー状態になって
しまいがちです。実際に今回の旅でも、
ひとりで何十冊もの納経帳や納経軸に
ご朱印をいただいている人をみました。
人それぞれの価値観ですが、
やはりご朱印はお参りをした証で
いただくもの。気持ちがこもっていない
ご朱印を持ったところで
意味があるのか疑問です。
苦労して完成した納経軸みると
様々な思い出ともに達成感を得られます。
そして白衣はこうなりました。
このご朱印を押した白衣は、
亡くなられた方の死出の衣として
使用します。
元気ではありますが
それぞれ親に贈る事にしました。
喜んでくれた事は言うまでもありません。
初めてのお遍路で最初は要領も悪く、
時間もかかり、本当に八十八ヶ所を
周る事が出来るのか不安でした。
しかし作法に従い、一心に般若心経を
読経しながら周ると次第に言葉が
自然に身体に入っていく感覚になり、
不思議と心地よい気持ちになります。
8日間という時間は長いようで短く、
人生の縮図のような苦しさや楽しさが
共に経験できます。
今回の八十八ヶ所巡りは駆け足でしたが
今度はゆっくり回ってみたいものです。
四国の旅は終わりましたが
せっかく和歌山まで来たので
私は毎年伺っている比叡山延暦寺まで
足をのばすことにしました。
約136kmも足をのばすことになりますが…。
また今晩の宿はゆっくり温泉につかって
自分にもご褒美をあげたい!
ということで琵琶湖の辺の温泉旅館に
予約を入れました。
車で飛ばして琵琶湖に向かいます。
そして無事旅館に到着!!
広々したお部屋!!!
琵琶湖が一望できる露天風呂付き!
お湯は今から自分ではるのか…(○°ε°○)
夕暮れの琵琶湖…
四国八十八ヶ所の思い出に浸りながら
美味しい食事をいただきます。
翌朝も晴天!
比叡山に向かう途中、琵琶湖を眺めます。
私のTシャツは遍路センターで買った
不動明王Tシャツ!
お昼は比叡山蕎麦をいただきます。
比叡山延暦で鐘をつき…
参拝します。
いつ来ても心休まる場所です。
そしてここまで来たなら
大原三千院を通って帰ることに。
大原三千院は
2009年の男旅で伺いました。
今回は、ちょっと奥の来迎院という
お寺に行ってみました。
緑まぶしいお寺の入口
本堂は天文二年(1533年)に
再建されたものだそうです。
本堂の中には
藤原時代(894年~1285年)の
薬師、阿弥陀、釈迦三如来坐像が!!
迫力あります!!
天井には天女の画が。
こちらも古いものですが朱色が残っている
貴重な天井画だそうです。
GWの旅もそろそろ終わり
センムとヒミコが待つ福岡に帰ります。
ひたすら高速道路をとばすFIAT。
この車も突然のハードな長距離で
びっくりしたことでしょう。
自宅に着いたのは23:30頃。
車のメーターを見ると総走行距離は4251km。
家を出るときは1100km位だったので
約3000kmは走ったようです。
今回の旅は四国を一周して
和歌山、琵琶湖、京都を周ってきました。
お遍路の旅は人生をみるような
とても印象深いものでした。
このような旅に出られるチャンスを
もらえたことも何か意味があるのだと
思います。
八十番札所の國分寺に
意味深い言葉が書いてありました
高いつもりで 低いのは 教養
低いつもりで 高いのは 気位
深いつもりで 浅いのは 知識
浅いつもりで 深いのは 欲望
厚いつもりで 薄いのは 人情
薄いつもりで 厚いのは 面の皮
強いつもりで 弱いのは 根性
弱いつもりで 強いのは 自我
多いつもりで 少ないのは 分別
少ないつもりで 多いのは 無駄
長いつもりで 短いのは 人生
短いつもりで 長いのも 人生
人の一生という短い時間の中で
多くの経験を積めるような人生でありたい
そう願える時間をいただきました。
な む だいし へんじょうこんごう
南無大師遍照金剛 (-人-)
快晴の早朝、
ついに八十八番札所にやってきました。
八十八番霊場:大窪寺
まずは本堂でお参りです
そして大師堂でお参り
八十八ヶ所目の札所は
想像よりずっと静かでした。
最終札所ということで
盛り上がっている雰囲気を
勝手に想像していましたが
淡々とした感じ。
しかしこの当たり前の風景が
いいのだ、そう感じたものです。
納経所で最後のご朱印をいただきます。
納経軸も最後の高野山奥の院を残して
全部埋まりました!
境内を歩いていると原爆の火が
灯っていました。立ち止まってみると
昭和45年8月6日ヒロシマに落とされた
原爆の火を、福岡県星野村の山本さん
という方が叔父さんの形見として郷里に
持ち帰り、大切に灯し続けていたもの
だそうです。
星野村といえば昨年亡くなった親父の
故郷:八女にある村です。
思えば今回の旅は、親父の供養も兼ねて
周っていました。
結願の札所で親父と縁のある八女の地名に
出会い、何だか感慨深いものを感じました。
四国八十八ヶ所はここで終了ですが
最後に和歌山の高野山の奥の院へ
四国遍路:結願のお礼参り巡拝を行います。
ゆっくり八十八ヶ所の想いに
ふけりたい所ですが、今から
約250kmも移動しなくてはいけません!!!
FIATとも今回の旅で
心が通じ合った気がするよ!!!
淡路島を通り四国とはお別れです!!
爆走し続けたお陰でお昼前には
高野山奥の院に到着できました。
私は何度も来ている高野山。
しかしヨメは初めてです。
連休最終日のため、多くの人で
賑わっています。
その中を白衣を着た(大柄の)我らが
ワシワシと一直線に奥の院へ向かいます。
途中、いつもパワーをもらう大木に
ご挨拶です。
やっぱり自然のパワーが一番です。
奥の院に到着し、
弘法大師御廟にお参りします。
ここにくると、弘法大師がいまだ
いらっしゃるような感覚を感じます。
四国の道中、ばちあたりなことも言いましたが…(汗)
お参りを済ませたら
納経帳、納経軸、そして白衣に
ご朱印をいただきます。
ご朱印をしていただいた
おばちゃんには、労いの言葉をいただき
「いい経験をされましたね」と
言われました。ここに来てやっと、
終わったーと感じたものです。
実はここでもいい出会いがありました。
今回、車は有料駐車場に停めたんですが
そこのおじいさんが、私たちが白衣を
着るのをみて、四国遍路のお礼参りだったら、
奥の院だけでなく金剛峯寺にも行かないと、
と教えてくれたのです。
そして奥の院から戻ったら、金剛峯寺近くの
タダで停められる駐車スペースを
教えてあげるから一声かけて!と言われました。
奥の院から戻ると、おじいさんは
いませんでしたが奥さんが私たちのことを
聞いていたようで、おじいさんに
電話してくれました。するとおじいさんは
車で先導してくれて無料で停めれる
スペースまで案内してくれました。
お礼を言うと、笑顔で手を振って
また仕事まで戻っていかれました。
なんだか心が温かくなったものです。
金剛峯寺にもお参りし
納経帳と白衣にご朱印をいただました。
これで今回の四国八十八ヶ所を巡る旅は
無事、終了です!!
納経軸は最初はこうでしたが…
こうなりました!
これは表装をして掛け軸になります。
納経帳や納経軸は、これを集めるのが
目的となり、スタンプラリー状態になって
しまいがちです。実際に今回の旅でも、
ひとりで何十冊もの納経帳や納経軸に
ご朱印をいただいている人をみました。
人それぞれの価値観ですが、
やはりご朱印はお参りをした証で
いただくもの。気持ちがこもっていない
ご朱印を持ったところで
意味があるのか疑問です。
苦労して完成した納経軸みると
様々な思い出ともに達成感を得られます。
そして白衣はこうなりました。
このご朱印を押した白衣は、
亡くなられた方の死出の衣として
使用します。
元気ではありますが
それぞれ親に贈る事にしました。
喜んでくれた事は言うまでもありません。
初めてのお遍路で最初は要領も悪く、
時間もかかり、本当に八十八ヶ所を
周る事が出来るのか不安でした。
しかし作法に従い、一心に般若心経を
読経しながら周ると次第に言葉が
自然に身体に入っていく感覚になり、
不思議と心地よい気持ちになります。
8日間という時間は長いようで短く、
人生の縮図のような苦しさや楽しさが
共に経験できます。
今回の八十八ヶ所巡りは駆け足でしたが
今度はゆっくり回ってみたいものです。
四国の旅は終わりましたが
せっかく和歌山まで来たので
私は毎年伺っている比叡山延暦寺まで
足をのばすことにしました。
約136kmも足をのばすことになりますが…。
また今晩の宿はゆっくり温泉につかって
自分にもご褒美をあげたい!
ということで琵琶湖の辺の温泉旅館に
予約を入れました。
車で飛ばして琵琶湖に向かいます。
そして無事旅館に到着!!
広々したお部屋!!!
琵琶湖が一望できる露天風呂付き!
お湯は今から自分ではるのか…(○°ε°○)
夕暮れの琵琶湖…
四国八十八ヶ所の思い出に浸りながら
美味しい食事をいただきます。
翌朝も晴天!
比叡山に向かう途中、琵琶湖を眺めます。
私のTシャツは遍路センターで買った
不動明王Tシャツ!
お昼は比叡山蕎麦をいただきます。
比叡山延暦で鐘をつき…
参拝します。
いつ来ても心休まる場所です。
そしてここまで来たなら
大原三千院を通って帰ることに。
大原三千院は
2009年の男旅で伺いました。
今回は、ちょっと奥の来迎院という
お寺に行ってみました。
緑まぶしいお寺の入口
本堂は天文二年(1533年)に
再建されたものだそうです。
本堂の中には
藤原時代(894年~1285年)の
薬師、阿弥陀、釈迦三如来坐像が!!
迫力あります!!
天井には天女の画が。
こちらも古いものですが朱色が残っている
貴重な天井画だそうです。
GWの旅もそろそろ終わり
センムとヒミコが待つ福岡に帰ります。
ひたすら高速道路をとばすFIAT。
この車も突然のハードな長距離で
びっくりしたことでしょう。
自宅に着いたのは23:30頃。
車のメーターを見ると総走行距離は4251km。
家を出るときは1100km位だったので
約3000kmは走ったようです。
今回の旅は四国を一周して
和歌山、琵琶湖、京都を周ってきました。
お遍路の旅は人生をみるような
とても印象深いものでした。
このような旅に出られるチャンスを
もらえたことも何か意味があるのだと
思います。
八十番札所の國分寺に
意味深い言葉が書いてありました
高いつもりで 低いのは 教養
低いつもりで 高いのは 気位
深いつもりで 浅いのは 知識
浅いつもりで 深いのは 欲望
厚いつもりで 薄いのは 人情
薄いつもりで 厚いのは 面の皮
強いつもりで 弱いのは 根性
弱いつもりで 強いのは 自我
多いつもりで 少ないのは 分別
少ないつもりで 多いのは 無駄
長いつもりで 短いのは 人生
短いつもりで 長いのも 人生
人の一生という短い時間の中で
多くの経験を積めるような人生でありたい
そう願える時間をいただきました。
な む だいし へんじょうこんごう
南無大師遍照金剛 (-人-)
by takeo_tsutsumi
| 2014-05-16 14:19
| 旅の足跡
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